希少疾患である末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)の啓発を推進

MLフォーラム2017開催:最新の治療戦略を日米の専門医が議論

最新のVRコンテンツで患者さんが見ている世界を疑似体験

「PTCL.jp」を開設、希少疾患への理解促進

 

ムンディファーマ株式会社(本社:東京都港区、以下「ムンディファーマ」)は、5月に再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)に対する新薬「ムンデシン®カプセル100mg」(フォロデシン塩酸塩)を世界に先駆けて日本で発売したことを記念して、6月10日、全国の専門医を対象に、都内にて「ML(悪性リンパ腫)フォーラム2017 ~再発・難治性PTCL治療への新たな一歩、日本から世界へ~」を開催し、希少疾患であるPTCLをめぐる最新情報を提供しました。

フォーラムでは、再発・難治性PTCL治療の現状の課題や今後の展望に関して、日米の専門家による講演とディスカッションが行われました。当日は血液内科の専門医を中心に、ウェブでのライブ配信視聴も含め400名以上の医師等が参加し、活発な意見交換がなされました。

フォーラムでは、3部構成の講演とパネルディスカッションが行われました。第1部では、米国のがん専門病院の医師で、悪性リンパ腫の治療に関する多くの論文を発表しているSteven Horwitz先生が講演しました。

講演では、Horwitz先生のグループが提唱する、再発PTCLの治療方針が紹介されました。これは、造血幹細胞移植が根治療法となりうることを前提に、患者さんを3群、すなわち「移植がすぐに実施できる」「移植できるか不明確」「移植不適格」に分けて、それぞれに適した治療を推奨するものです。Horwitz先生は、この中で「移植できるか不明確」の患者さんが多いと指摘し、臨床試験または単剤療法が選択肢になるなどと説明しました。こうした治療方針を示した上で、Horwitz先生は今後の新薬を含めた個別化医療の進展に期待感を示しました。

第2部では、血液病理学で世界的に著名な日本の先生が「T/NK細胞性リンパ腫のWHO分類」をテーマに講演しました。

WHOによるリンパ腫の分類は2016年に改訂されました。大まかには「成熟B細胞腫瘍」「成熟T/NK細胞腫瘍」「ホジキンリンパ腫」などに分けられています。この「成熟T/NK細胞腫瘍」にPTCLが含まれます。PTCLは多くの病型からなる疾患群です。

講演ではその中から、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(AITL)、非特定型のPTCL (PTCL-NOS)、未分化大細胞リンパ腫(ALCL)などを取り上げ、病型ごとに細胞表面のマーカーや予後が異なることを解説しました。

第3部では、フォロデシン塩酸塩の国内開発に携わった先生方より、同薬の作用機序と抗腫瘍効果、国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験の成績、有害事象の管理について講演していただきました。

パネルディスカッションでは、PTCL治療の最前線におられる4名の先生方にパネリストとしてご登壇いただき、以下の論点を含めた再発・難治性PTCLの治療の課題、治療法の選択基準などについて話し合っていただきました。

  • 既存のデータは、PTCLの患者さんを対象としているものは極めて少数。また、対象となった患者さんの年齢や前治療歴などは、自家移植併用大量化学療法を目指すようなデータが多い。つまり、実際のPTCL患者さんの背景に近いエビデンスは極めて限定されている。
  • 高齢者は造血幹細胞移植の対象にならないため、長期の奏効を期待できるような新規薬剤が求められる。

フォーラムを終えるに当たり、「PTCLはアンメットニーズが高い疾患であり、新しい治療選択肢が増えることは、患者さんにとっても医療者にとってもよいことである」との指摘がありました。

【VRコンテンツによる啓発】

また、会場では治療中の患者さんの世界を疑似体験できる最新のバーチャルリアリティー(VR)技術をつかった啓発ツールが用意されました。病院内や自宅で治療する患者さんの目線で、家族や医師とのコミュニケーションを疑似体験できるコンテンツとなっており、患者さん視点による治療の在り方について検討するきっかけとなりました。ムンディファーマはデジタルコンテンツをつかった啓発活動に注力しており、今後も関連学会の企業出展ブース等でVR体験の場を提供していく予定です。(画像:VRコンテンツのシーン一例)

 

【希少疾患への理解を促進する疾患啓発ウェブサイト】

ムンディファーマは患者さんやご家族の方への情報提供活動として、疾患啓発ウェブサイト「PTCL.jp」も新たに開設しました。PTCLは、リンパ節の腫れ、発熱、体重減少、大量の寝汗などを主な症状とする、年間発症例数約2000例*と推計されている希少疾患です。PTCL.jpでは病型や、検査方法、治療法などについて詳しく解説しており、PTCLの正しい理解に役立つ情報を提供しております。(画像:PTCL.jpのトップ画面)

 

 

 

 

 

 

PTCL.jp 概要:

  • URL: http://ptcl.jp/patient/
  • 疾患、症状、検査、治療等に関する情報
  • Q&A
  • ムンデシン®を服薬中の患者さんへの情報

ムンディファーマは今後も、希少疾患であるPTCLの啓発活動を継続し、患者さんとご家族のニーズに貢献していきたいと考えています。

 

ムンディファーマ株式会社について

ムンディファーマ株式会社は、世界120か国以上で展開するMundipharmaの独立関連法人として1991年に設立されました。現在では、「がん」、「疼痛」、「コンシューマーヘルスケア」の3つの領域で日本の患者さんのQOLの向上に貢献しています。

詳細はこちらをご覧ください:http://mundipharma.co.jp/

 

*: 国立がん研究センター:がん統計予測.2016 http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/short_pred.html、日本血液学会:血液患者登録集計.2014

®:ムンデシンはムンディファーマの登録商標です。